2012年2月9日木曜日

ニュートラルになるにはいい話だけでは変われない




マニュアル車でもオートマ車でも、車にはギアが付いています。


高速道路・坂道等状況でギアは使いわけをします。 そのギアの中に、ニュートラルもあります。

ニュートラルは、自分の出発点といえるスタンダードなポジション。素の自分のようなもの。ビジネスはもちろん、人間関係でもあらゆる場面で活用しているはずです。
「デキる人」「楽しい人」ならね。 

「いつも笑顔で」と言われますが、いつも笑顔でいたら、逆に「バカにしている」と、顰蹙(ひんしゅく)を買う事だってあります。 それはブスっとしていたら具合が悪いから「いつも笑顔で」と指導されているのであって、笑顔がきれいな人は、ニュートラルに戻れる人なのです。  

マニュアルのような教わり方をバイブルにしている方は少なくないもの。 大事なのは心から相手を思うこと。それには素の自分に立ち返り、状況に応じたコミュニケーションをすることがとても大事。 あるキャリアウーマンは、若い時代を振り返り、「アサーティブに出会わなかったならいまの成功はない」と語ります。  

アサーティブは積極的に自己主張することですが、自己主張は、危険がいっぱい。 逆に怖れて自己主張できない人がたくさんいます。そのバランス、かねあい、見極めが難しくて悩む人は後を絶ちません。  でもライフスキルを身につけた人なら、そのバランスがとってもきれい。アサーティブが自然体で実行でるので、友人、親子、家族との関係もビジネスの関係もスマートです。ライフスキルは10のスキルを集約して合計5つ。5つのライフスキルを身につけることで人生は楽しく変わります。

少なくとナースが耳にした死を間近に控えた人々が口にしたトップ5の後悔とは無縁です。私の友人にもナースがいますが、彼女も同じ後悔の言葉をよく聴くそうです。

1. 「自分自身に忠実に生きれば良かった」
2. 「あんなに一生懸命働かなくても良かった」
3. 「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」
4. 「友人関係を続けていれば良かった」
5. 「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」

特に「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」は悲しいですね。人は自分の在り方を自分の意志で変えることが出来るし、変えていいのです。どうしてこんな言葉が出るのか分かりますか?

五感で体験したことをベースに無意識で書いた自分の人生ドラマがあるからなのです。無意識ですから、後天的に意識したこと、つまり成功した人、幸福になった人から学習したことだけでは、太刀打ちできないのです。最近は心理学にも娯楽のような親しさで触れる人が少なくありませんが、世の中は荒れる一方です。どうしてでしょう?不思議ですね。本当にニュートラルになるにはいい話だけでは変われないのです。

2012年2月7日火曜日

かけがえのない「気持ち」が生まれる場所








境界は、私とあなたは別の人格であり、お互いに尊重されるべきもの。
つまり基本的な人権を尊重する上で欠かせないものです。

常に意識することが大切ですが、意識していても無意識に自分と他者は同じ考えをしていると錯覚してしまいます。

相手が犬ならそうでもないのでしょうが、「人間」という同類項で束ねてしまうので、ついついミスをしてしまいます。

そのなれの果てが「ストーカー」だとしたら、私とあなたの間にある境界を無断で侵犯する醜さと恐怖に、ほとほと嫌気がさすでしょう。

そんなことはありませんか?



あらゆる情愛の素敵は、境界があるからキラキラしています。

身代わりになってやりたくても決してなれない。
その歯がゆさを噛み締めながら、友を思い、子を思い、パートナーを思い、親を思う。

届かぬ思いをなんとか届かそうとするときに、愛情は溢れます。
溢れても届かぬ思いは、決して手にすることができません。
だから気持ちで受け取るしかありません。
結局、想像のなかにしか宿らないのです。

切なさが募るほど心を傷つけます。
その傷を大切にして生きていくところに、かけがえのない「気持ち」が生まれるのです。