2015年3月2日月曜日

思い込みコミュニケーションはコミュニケーションではない!

成長に欠かせない物事の見方。「スイッチチェンジ」とは、「ものの見方を変える」テクニックですが、Win-Winの獲得に欠かせません。立ちはだかる壁を突破、現状を変えるアサーティブなコミュニケーションに必須です。

よく使われる事例は「コップの水」がそうですね。



スイッチチェンジする簡単な事例を紹介しましょう。

▪️事例 上司が話を聞いてくれない。

アサーションなコミュニケーションを実現に書かせないツールであるDESC 法は、次の4つで構成されています。

・D=Describe(描写する)
・E=Express(表現する)
・S=Specify(提案する)
・C=Consequences (結果を伝える)

ここでは「上司が話を聞いてくれない。」という困った状況を、 DESC法で心の通うアサーションなコミュニケーションに置き換えてみましょう。

クライアントとの関係ではメリットを柱にしてアサーションなコミュニケー ションが容易ですが、社内の場合はそうはいかない場合が多いように見えます。

しかし、冷静に考えると判りますが、人の行動には理由があります。クライア ントと違うのは、メリット(見返り)が複雑なだけです。その複雑なメリット はクライアントとの関係にも共通しているので、社内だからと甘えず、自分を 磨く場と心して、アサーティブにチャレンジしていきましょう。

上司からイエスを獲得するコツは、日頃から気持ちのいいコミュニケーショ ンをしておくことです。それは「信頼」を築くことです。信頼出来る部下とい うのは上司にとって最大のメリット(見返り)と言えます。

さて、「上司が話を聞いてくれない。」場合ですが、まず現状をDESCで分析してみます。

D)描写=「都合の悪い事はいつも耳を貸さない」
E)表現する=「大事なことなのに、どうでもいいのかな」
S)提案する=「後で困っても知りませんよ」
C)結果を伝える=「指示が出るまで放置しておきます」

これでは、信頼を自ら台無しにするようなものです。この状態を、DESC法でスイッチチェンジして、 快適なコミュニケーションに 向かって変えていきます。

D)描写=「都合の悪い事は聞きたくないのは誰でも同じだ」
E)表現する=「部長の関心のあるテーマにも影響する」
S)提案する=「テーマへの影響も含めて、整理して企画書にしてみよう」
C)結果を伝える=「部長もご心配だと思います。随時ご報告しますので、確認とアドバイスだけしていただけば、この企画で任せていただけばご安心して いただける結果にいたします」

相手が任せるのがイヤなタイプの上司の場合には、
C)結果を伝える=「段取りは私の方で整えます。指揮を執っていただくと、 安心して打ち込めますので、結果が出るように頑張ります」というようにアレンジします。
先のD→E→S→Cと比較してみてください。 随分違いますね。同じ状況なのに、全く違うアプローチになります。上司の気性を考慮して、2つの案をサンプルしましたが、どちらにしても自信 を持ってアプローチすることが大切です。
もし、あなたが上司の立場なら、部下が自信のない態度で同じことを言っても 不安になるだけで、おそらく態度は変わらないでしょう。

最大のターニングポイントは、状況の描写です。

「都合の悪い事はいつも耳を貸さない」→「都合の悪い事は聞きたくないのは 誰でも同じだ」と、スイッチチェンジしたことで、状況を変えました。
先の事例が「自分はOK、他者はNO」の否定的な態度を自分は他者もOKの「自他肯定」に変えた点です。
完璧主義から離れた 結果、気持ちのいいコミュニケーションにして、共感、共 有を作り出しています。
上司に上司がいる場合、あなたのスイッチチェンジによるアサーションなアプ ローチは上司の強い味方になります。上司がよい評価をもらえば、あなたも引き立ててもらえます。ここからも個人の完璧主義の無意味さが浮き彫りです。
以上、アグレッジブな不適当な状態を、DESC法を使ってアサーションな状 態に最適化するサンプルを簡単にお話しました。


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