2010年5月29日土曜日

境界力がコミュニケーションを変える

境界のの問題はとても重要なのにあまり知られていません。

誰でもこども時代があります。
泣いたらケアしてくれた。
金切り声をあげたら言うことを聞いてくれた。
こどもはみんな万能感を体験します。

成長につれて自分のことは自分がするように教えられました。

それでも万能感があると信じ続けたこどもがいます。
やがて万能でないことを思い知らされます。
自信を失い、どうしていいのか分からなくなります。

万能でないことを隠しながら暮らします。
その分、完璧主義が強くなり生きづらさを感じます。
当人にはその事実さえ分からないままです。

 
 家庭の中心にいる女性が、一番しなければならないこと、最重要で取り組むべき課題は、家族全員の自立を目的にした暮らしです。
家族それぞれが自分の限界を知り、家族それぞれが人の間には境界があることを知り、家族全員が境界を越えない暮らし方を身につけることです。

つまり家庭内で、じぶんぢからの再生をするプロジェクトを成功させることです。

 
 洗濯、掃除、食事の準備や片づけを女性が受け持つことは女性の仕事であったにしても、脱ぎ捨てたシャツは誰が片付けるのか。散らかしたものは誰が片づけるのか。使った食器は誰が洗うのか。自分の領域、他者の領域を決めて守ることが境界の認識に欠かせません。境界を越えない責任を果たすことが自立の条件です。

脱ぎ捨てたシャツは脱ぎ捨てた人が片づけるのです。
使った食器は使った人が洗うのです。
散らかしたものは散らかした人が片づけるのです。
本人以外が手を出すと、本人は誰かがしてくれると思います。
 
 女性が、持ち前の優しさと思いやり、そして責任感で、境界を越えてサポートしてあげると、家族は自身の限界が分からなくなり、境界の認識も曖昧になります。
結局、生きづらさを手伝うことになります。
愛しているなら、鬼の顔した天使になって、相手のことには力を貸さないことです。
正しくチームワークを機能させるのをめざします。

 
 

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