相手が「はい」「いいえ」で答えられる質問は、相手にとって優しそうな質問だと考える人がいます。ノンアサーティブな人ならそう思うでしょう。
しかしこのようなクローズされた質問は冷たい質問です。事務的で、警察官や裁判官のようです。「クローズされた質問」の欠点は事実の結果だけでは」伝えきれない複雑な感情を話させない、話す機会を奪ってしまう危険があります。つまり相手に無関心だと伝えてしまうのです。
これだと相手は、期待されていない」と受け取っても仕方がありません。
零細企業のトップの感覚に驚いたことがあります。
このたび社員のA子さんは結婚が決まりました。そこでわたしはごく自然な成り行きで、お相手の方はどうような方ですか」とトップに聞き返ししまた。
すると「聞いてません」という返事です。大企業のトップならともかく、アルバイトを入れても数十名の会社で、しかも社員で長年
勤務している女性のお相手に関心がないというのは、驚きです。
多忙すぎて聞くチャンスがなかったというならわかりますが、そうでもないのに、どうしたことでしょう。
警察官や裁判官が「はい」「いいえ」で答えられる質問が多いのには、理由があります。そうでないと話がどんどん拡散してしまい、事実が分かりにくくなるからです。
しかし信頼関係を築きたいと考えているなら、拡散が必要だと言ってもいいでしょう。それはあなたに関心がありますというメッセージに他ならないからです。アサーティブで、つまり積極的で具体的な開かれた質問、オープンな質問を心がけましょう。
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