2010年10月4日月曜日

なぜ、経営理念が重要か

 ライフワークとも言うべきライフスキル講座を主宰していて、思った以上に問題が多いのが男女を問わず夫婦間の愛情問題です。

 恋人、夫婦は、互いに尊敬しあっていないと親密な関係を続けることは困難ですが、互いに相手を見下している。特に男性側にその傾向があるようですが、人間関係は互いに敬う気持ちがないといい関係は築けません。

 男女、年齢の上下を問わず、敬う気持ちがないと、やる気が起こらないのは必至です。
どんな理論を引っ張ってきても、また仕掛けをしてもモチベーションが高くなることはありません。私は「仕事は愛」だと信じています。つまり敬う気持ち、思いやる気持ちがないと、成長しません。

 メンターに値するスキルを持った人物に、もし愛情が欠けていたとしたら、メンターになることはないと思います。専門的なスキルは、愛情と品格があってこそ生きるのです。品格は簡単に言うと羞恥心を持っていることで、良識と良心の集合体だといえます。言い換えると自由とは羞恥心を知っていること、持っていることです。

 愛情と羞恥心が乏しいと、自由でなくなります。夫婦間の愛情問題でゴタゴタしている人は不自由であり、モチベーションも低くなります。そして指導する立場になったときは信頼が得られず、やはり不自由を感じるでしょう。

 心ある人は、真の幸福を知っているので、人の価値を知っています。自分の信念を曲げてまで、影響を受け入れたり行動を変えることはありません。

モチベーションを考えるときに、まず真っ先に注目するのは「経営理念」とその取り組み方です。それは小さな会社、小さな部署ほど必要なのです。そしてもっとも必要とするのは経営トップというよりは、間に挟まって苦労する中間管理者です。

 私が会社勤めをして、中間管理者であった時代。勝手に経営理念を打ち立てて、浸透させました。それなしに、人を動かすことはできなかったからです。地位やキャリアは逆効果になることはあっても、ほとんど役に立つことはありません。それには愛情も品格も関係ないからです。

 一方「経営理念」には、人間をどうするかという問題そのものが含まれています。しかし実際には中小企業ほど無関心です。そんなきれいごとでメシが食えるかという発想です。実際には経営理念はきれいごとではなく汗と涙の結晶になるものであり、メシがたらふく食えるのです。

 互いに敬う気持ちが働いた高い志があるところには、難題だが、参加したい、力になりたいと思ってくれる人が集まってきます。だからこそ、高いモチベーションが掛け算で使えるようになるのです。

 まずは、夫婦間の愛情を豊かなものにすることから積み上げていくのはどうでしょう?

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